2023年03月10日
2023年 第9週(2月27日~3月5日)
〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 3,013 人(先週 4,212 人)で、対先週比 0.7 倍となり、減少傾向が続いています。
年齢別においては、40 歳代が 15%と最も多く、30 歳代が 14%、10 歳未満及び 50 歳代が 13%となっており、30 歳代以下の若い世代の占める割合が50%となっています。
新型コロナウイルス感染者と同様、インフルエンザの定点あたりの患者数も先週と比べ減少し、学級閉鎖等の報告も減少しています。
感染者数は落ち着いてきましたが、引き続き感染症予防対策をお願いします。
※2022 年 9 月 26 日(月)から全国一律で全数届出の見直しが行われたため、集計方法が変更になりました。
(健康フォローアップセンター等からの報告数を含めています。)
定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は、今週 9.14 人(先週 11.37 人)と減少し、県全体では注意報レベルが解除になりました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、神戸市、姫路市、伊丹、宝塚、加東保健所管内で注意報レベル基準値(定点あたり患者数 10.0 人)以上になっており、しばらくは注意が必要です。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 13,396 人の年齢分布では、5~9 歳が 44%と最も多く、15 歳未満が全体の 87%を占めています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 108 件(先週 161 件)の報告がありました。
内訳は、学年閉鎖 14件、学級閉鎖 94 件、施設別では、幼稚園 9 件、小学校 93 件、中学校 4 件、その他 2 件です。
また、当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)68 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
全数把握感染症
~百日咳~
今週、3 人の報告があり、今年の累積患者数は 6 人となりました。
性別分布は、男性 2 人、女性 4 人、年齢分布は 5~9 歳が 2 人、0~4 歳、30 歳代、40 歳代、90 歳代から各 1 人報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2023年3月9日更新)