2022年12月02日

2022年 第47週(11月21日~11月27日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 18,867 人(先週 15,142 人)で、対先週比 1.2倍となり、増加傾向が続いています。
 年齢別においては、40 歳代が 16%と最も多く、10 歳代が 15%、30 歳代が 14%となっており、30歳代以下の若い世代の占める割合が 53%と、依然高い割合を占めています。
 今後、感染者数が更に増加していく可能性があり、またインフルエンザとの同時流行も懸念されています。
感染症の拡大を防ぐため、今後も引き続き基本的な感染症対策や積極的なワクチン接種をお願いします。
※9 月 26 日(月)から全国一律で全数届出の見直しが行われたため、集計方法が変更になりました。
(健康フォローアップセンター等からの報告数を含めています。)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は、今週 0.15 人(先週 0.19 人)と減少しました。
今週の患者 29 人の年齢分布では10~14 歳 5 人、6 歳 4 人の順で多くなっています。
 学校等の臨時休業は、今週はありませんでした。
 当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)2 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

全数把握感染症

~レジオネラ症 ~
 今週 3 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 81 人となりました。
 性別分布は、男性 73 人、女性 8 人で男性が多く、年齢分布は、70 歳代 28 人、60 歳代 22 人、80 歳代が14 人の順で多く、50 歳以上が全体の 98%を占めています。
 病型別では、肺炎型(重症の肺炎を引き起こす)が 76 人、ポンティアック熱型(一過性で自然に改善する)が 5 人で、推定感染地域は兵庫県内が 67人、その他国内が 5 人、不明が 9 人となっています。
 レジオネラ属菌による細菌感染症で、この菌は土壌、冷却塔水や温泉水などに生息しています。
エアロゾル吸入等により経気道的に感染すると、発熱、咳、呼吸困難などの症状がみられ、特に高齢者や免疫機能が低下した場合では、肺炎発症のリスクが高くなります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年12月1日更新)