2023年03月31日
2023年 第12週(3月20日~3月26日)
■インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症に関する情報
~新型コロナウイルス感染症~
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 1,567 人(先週 1,775 人)で、対先週比 0.9 倍となり、減少傾向が続いています。
年齢別においては、20 歳が 15%と最も多く、40歳代及び 50 歳代が 13%となっており、30 歳代以下の若い世代の占める割合が 42%となっています。
新型コロナウイルス感染者は減少傾向が続いていますが、現在の状況を継続していくためにも、引き続き基本的な感染症予防対策をお願いします。
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は、今週 4.67 人(先週 6.61 人)と減少しました。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、洲本保健所管内で注意報レベル基準値(定点あたり患者数 10.0 人)以上になっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 8,285 人の年齢分布では、5~9 歳が 42%、0~4歳が 23%、10~14 歳が 21%で、15 歳未満が全体の 86%を占めています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 18 件(先週 71 件(先週分追加報告あり))の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 3 件、学級閉鎖 15 件、施設別では、小学校 17 件、中学校 1 件です。
また、当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)78 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
■全数把握感染症
~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~
今週 3 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 20 人となりました。
その内訳は、男性 12 人、女性 8 人で、60 歳以上が 85%を占めています。
菌種別では Enterobacter cloacae が 6 人 Enterobacter aerogenes が 4 人、 Escherichia coli、Klebsiella aerogenes が各 2 人、 Klebsiella pneumoniae、Enterobacter bugandensis が各 1 人から検出されています。
感染原因別では、以前からの保菌が 9 人、医療器具関連感染が 4 人、手術部位感染が 2 人、院内感染が 1名から報告されています。
施設や病院での感染を防ぐために、手洗いの励行に加えて、ドアノブやベッド柵、水回りの環境などを介しての接触感染を防ぐことが重要になります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2023年3月30日更新)