2023年05月05日
2023年 第17週(4月24日~4月30日)
■インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症に関する情報
~新型コロナウイルス感染症~
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 2,508 人(先週 2,066 人)で、先週の 1.2 倍と増加しています。
年齢別においては、50 歳代が 16%と最も多く、20 歳代 15%、10 歳代 14%となっています。
感染者数は全国的に増加傾向にあります。
今後も3密(密接、密集、密閉)の回避、手洗いや手指消毒、効果的な換気、マスクの適切な着用など、自主的な感染症対策をお願いします。
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は、今週 1.32 人(先週 1.19 人)と増加しました。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,652 人の年齢分布では、5~9 歳が 35%、0~4 歳が 31%で、15 歳未満が全体の 80%を占めています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 9 件(先週 1件)の報告がありました。
内訳は学校閉鎖 1 件、学年閉鎖 2 件、学級閉鎖 6 件、施設別では、小学校 6 件、中学校 2 件、高等学校 1 件です。
また、当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3亜型(A 香港型)91 件、B 型(Victoria 系統)1 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
■全数把握感染症
~百日咳~
今週、2 人の報告があり、今年の累積患者数は 14 人となっています。
性別分布は、男性 5 人、女性 9 人、年齢分布は 5~9 歳及び 45~49 歳が各々29%で多く、成人が 57%を占めています。
推定感染経路として家族内感染が 6 人から報告されています。
長期間続く咳が特徴ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。
また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2023年5月9日更新)