2023年04月07日
2023年 第13週(3月27日~4月2日)
■インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症に関する情報
~新型コロナウイルス感染症~
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 1,594 人(先週 1,567 人)で、先週まで減少傾向にありましたが、横ばいの状況に転じました。
年齢別においては、20 歳及び 50 歳代が 15%と最も多く、40 歳代が 13%となっています。
新型コロナウイルス新規感染者数は、全国的に増加傾向になってきており、今後県内においても動向を注視していく必要があります。
感染症拡大を防止するためにも、引き続き基本的な感染症予防対策をお願いします。
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は、今週 2.56 人(先週 4.67 人)と減少しました。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 6,534 人の年齢分布では、5~9 歳が 40%、0~4歳が 24%で、15 歳未満が全体の 85%を占めています。
また、当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)83 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
■全数把握感染症
~侵襲性肺炎球菌感染症 ~
今週 5 人の報告があり、今年の累積患者数は 22 人となりました。
性別分布は、男性 14 人、女性 8 人、年齢分布は、80 歳代が 9 人、70 歳代が 5 人、60 歳代が 3 人の順で多くなっています。
この疾病は、冬から初夏にかけて、患者数が増加する傾向があります。
鼻やのどに常在する肺炎球菌が、血液や髄液に移行して、敗血症や髄膜炎を起こすことが知られており、重症化しやすい小児及び高齢者を対象として、ワクチンの定期接種が行われています。
今年の患者のうち、ワクチン接種歴有りが 5 人(小児 1 人、高齢者 4 人)、接種歴無しが 4 人、不明が 13人となっています。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2023年4月6日更新)