2022年12月23日
2022年 第50週(12月12日~12月18日)
〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 38,682 人(先週 29,094 人)で、対先週比 1.3倍となり、第 42 週から 9 週連続で増加し、急拡大しています。
県では、12 月 28 日に外来フェーズを「感染拡大期」から「流行期」に引き上げることとしています。
年齢別においては、10 歳代及び 40 歳代が 16%と最も多く、20 歳代、30 歳代及び 50 歳代が 13%となっており、30 歳代以下の世代の占める割合が53%となっています。
今後も感染者数が更に増加していく可能性が高く、またインフルエンザの患者発生も増加傾向にあり、同時流行が懸念されています。
感染症の拡大を防ぐため、今後も引き続き基本的な感染症対策や積極的なワクチン接種をお願いします。
※9 月 26 日(月)から全国一律で全数届出の見直しが行われたため、集計方法が変更になりました。
(健康フォローアップセンター等からの報告数を含めています。)
定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は、今週 0.31 人(先週 0.21 人)と増加しました。
今週の患者 62 人の年齢分布では10~14 歳 23 人、6 歳 7 人、8 歳 6 人の順で多くなっています。
地域的には、尼崎市、姫路市、西宮市、龍野保健所管内、福崎保健所管内で定点当り患者数が0.4 人以上となっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週、小学校から2 件、中学校から 1 件の学級閉鎖の報告がありました。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)4 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。
全数把握感染症
~梅毒 ~
今週 7 人(先週 7 人)の報告があり、今年の累積患者数は 378 人となりました。
過去 5 年間の同時期の累積患者数が最も多くなっています。
性別では、男性 286 人、女性 92 人と男性が多く、性風俗産業の利用歴が男性 148 人、女性 1 人から、従事歴が男性 9 人、女性 27 人から報告されています。
年齢階級別では、男性は 20 歳代 72 人、30 歳代及び 40 歳代 59 人、50 歳代が 58 人の順で多く、女性は 20歳代 42 人、40 歳代 15 人、30 歳代 12人、10 歳代及び 50 歳代が 8 人の順で多くなっています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 198 人、Ⅱ期が 115 人、晩期顕症梅毒が 7 人、無症状病原体保有者が58 人となっています。
感染原因は、性的接触 330 人(異性間 291 人、同性間 13 人、不明 26 人)、原因不明 48 人で、推定感染地域は、国内 295 人、国外 2 人、不明 81 人でした。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年12月22日更新)